足るを知る。
このワンフレーズだけ知っているという人は多いと思います。
この言葉は、割と「今あるものに満足しなさい。」という意味で使われがちですが、本来はもっと違う意味なのです。
前後の文章も加えたものを下に貼ります。
「人を知る者は智、自ら知る者は明なり。
(他人を理解することは普通の智恵であるが、自分を理解することには並外れた智恵の働きが必要である。)人に勝つ者は力あり、自ら勝つ者は強し。
(力のある者は他人に勝つが、本当の強者は自分に勝つ。)
足るを知る者は富み、強(つと)めて行う者は志有り。
(満足することを知っている者は精神的に豊かであり、それでいて努力する者にこそ志は宿っている。)
其の所を失わざる者は久し。死して而(しか)も亡びざる者は寿(いのちなが)し。
(自分の本来のあり方を見失わない者は長生きする。死んでもなお志を失わない者は真の長寿と言える。)
今あるものに満足しつつ、更に志の為に努力を惜しまない事を説いている言葉なのです。
それを知った時、ああ、この言葉好きだな。
こういう人間でありたいな。
と思いました。
足るを知る為には、自分の事を理解している必要があります。
それはきっと、他人を知る事よりも難しいです。
でも、本当に自分と向き合っていった先には、色々な意味での豊かな自分に出会えるのだと思います。
足るを知る。
何気なく使っていた言葉すら、本当の意味を知らなかったのだから、身近な色々な言葉やものこと、人の事も、知っているつもりでいるだけで、知らない事の方が多いはず。
そして自分自身の事も。
焦らずに、少しずつ知っていこう。
まだまだ長いよ、人生^^