あの時は怖かった、不安だったという思い出は誰にでもありますよね。
あの怪我、あの病気、あの事故、親に暴力を振るわれた時、とか、本当に色々な体験、経験があると思います。
そして、また同じ状況になるかもしれないと感じた時に、フラッシュバックしてまた恐怖に苛まれる。
ご本人からしたら、(敢えて極端に書きますが)その恐怖体験を乗り越えて今がある訳で、再び命の危険に晒される恐怖は味わいたくありません。
まさにこの一連の流れこそが、「扁桃体反応」なのですが、今回は扁桃体反応とは別で、恐怖の対象が、ご自身が思っていた事とズレて認識しているケースがありました。
例えば、病気の再発によって、「またあの時と同じ状況になったらどうしよう。」
と感じたとします。
キネシオロジーでその不安を見ていく訳ですが、不安の原因が実は、病気になった同時期にあった全く関係ないストレスによるものでした。
不安が病気から来るものじゃないと解った瞬間、その方の肩の荷がスッと軽くなり、帰られたのを思い出します。
そして同じような方が、何人か続けていらっしゃいました。
キネシオロジーの面白い所はまさに此処にあると思っていて。
本人が気づいていない声を拾うこと。
こうだ!と思い込んでいた記憶のとびらを開いて、本当はこうだったんじゃない?
と代弁すること。
自分だけでは開こうと思わなかった人生のアルバムを、一緒に一枚ずつ読み返して、ああ、あの時はこうだったよね。
本当はこんな気持ちだったよね。
そう一緒に語り合うような。
キネシオロジーは、思い出のアルバムを友人や母親と一緒に開くような、寄り添いのような優しさがあるような気がしています。
その人の心や思い出に触れた時に、フワッとその時のエネルギーが呼び出される。
思い出して気づいた時に、色々な制限や鎖がどんどん消えていく。
面白いです。
優しいセッションをしていけたら良いな。
そう思ったのでした。