身体と心は無意識のうちに、自分を守る為に最善な自分を演じています。
最初は意識していたのかもしれないけれど、いつしか演じている自分が本当の自分かのように、なりきってしまいます。
今日来た整体のお客様は、全身が歪み、特に左上半身に硬さが強く出ていたのですが、ある程度触った後に身体の声を聞いてみました。
そしたら、右足首に「家にいる時のストレス」があると反応しました。
本人は最初全然自覚しておらず、家でストレスがないと言っていました。
ただ、この言葉を伝えた瞬間に、身体は「隠れてたのにバレちゃった」と慌てて元の位置に戻り始め、全身がフニャフニャに緩みました。
最初に触ったところを再度触った時、お客様自身も身体が全然痛くない事を認識して、ようやくストレスについて考えてくれました。
見つけた答えは「ストレスある自分を演じている」でした。
本当は最近ストレスが無いのに、周りに嫉妬されないために、緊張やストレスを作り出して自分を低く見せる演技をしていたそうです。
この演技が、乖離した自分を作り出している事をご本人も分かっていて、身体に取ってはずっと緊張状態だったのでしょうね。
エネルギー整体では、アドバイスはしません。
無意識を意識して貰うだけで、身体は勝手に本来の業務に戻りますから。
そして、本人の不調の原因が分かりさえすれば、勝手に無意識は変化してくれます。
ご本人の無意識を信頼して、放っておきます。
身体が痛みや歪みを作るのは、きっと本人に気づいて欲しいからなのでしょうね。
乖離している自分に気づいて。
演じている自分に気づいて。
最近整体に来る方は、もしかしたら私に身体との通訳を頼んでいるのかなと思っています。
ほぐす、触れる以外の整体を知った事で、私の身体への探究心はより深まりそうです。
今回はここまで!
ありがとうございました。